TMT4型マージン・テスタ

高速で簡単なPCIeレーン・マージン

TMT4型マージン・テスタは、マージン・テスト用の既存のビット・エラー・レート・テスタ（BERT）とオシロスコープによるソリューションを補完します。BERT／オシロスコープ・システムとは異なり、TMT4型マージン・テスタのシンプルなセットアップ、構成、およびユーザ・インタフェースにより、システムがテスト用に適切にセットアップされていることをシニア・エンジニアが確認する必要性が最小限に抑えられ、幅広いユーザのチームがマージン・テスタとDUTの間に形成されるリンクの健全性を迅速に評価できます。ターゲットを絞ったTx/Rx機能により、リンクの両端でPCIe Gen 3およびGen 4の通信に関する問題をキャプチャし、すべてのPCIeプリセット0 ~ 9で最大x16レーン、 Gen 4速度においてリンクの健全性を数分で検証できます。

シンプルなセットアップ、迅速な結果

TMT4型マージン・テスタは、前面パネル、Webブラウザ、またはREST APIを使用して制御します。クイック・スキャンとカスタム・スキャンの2つのスキャン・オプションがあります。どちらもDUT TxテストとDUT Rxテストを含みます。クイック・スキャンでは、マージン・テスタとDUTはリンク・ネゴシエーションを実行し、通信するプリセットを決定します。カスタム・スキャンは、テスト用の特定のプリセットをDUTに強制することによって特定のテストを行うための、より多くのパラメータが設定できます。

PCIe リンクの両端（Tx/Rx）で迅速な結果

TMT4型マージン・テスタでは、リンクの健全性検証を数分で実行します。   

• DUT Txテストでは、各レーンとプリセットの組合せにより、マージン・テスタのレシーバで測定されたアイ・ダイアグラムと、マージン・テスタがアイを開くために使用した、関連するレシーバ・トレーニング値の2つの重要なデータが提供されます。 
• DUT Rxテストは、DUTのレシーバ経路の機能検証です。このテストは、規定された動作範囲内で、エラーが返される前に、マージン・テスタから送信された信号振幅をどの程度まで減らすことができるかを判断します。

被測定デバイスの送信（Tx）テスト

DUT Tx テストでは、次の2つの重要なデータが得られます。

• 各レーンとプリセットの組合せにより、マージン・テスタのレシーバで測定されたアイ・ダイアグラム。
• アイを開くためにマージン・テスタが使用したレシーバのトレーニング・パラメータ。

結果のアイ・ダイアグラムは、DUTとマージン・テスタの間に形成されるリンクのエラー・フリーの領域を表しています。

LTSSMを使用したリンク・トレーニングの詳細情報

LTSSM（リンク・トレーニング・ステータス・ステート・マシン）モニタ機能を使用して、DUT とTMT4型間のトレーニング中の状態をモニタします。LTSSMモニタを使用すると、状態の進捗をライブで監視でき、リンクが各状態で費やした時間の割合や速度、リンク幅、状態間の遷移の数が結果ウィンドウに表示されます。モニタは、手動またはハードウェア・トリガイン信号を使用して開始できます。LTSSMイベントからトリガアウト信号を生成することもできます。

詳細な評価のためのカスタム・スキャン

カスタム・スキャンを使用すると、ユーザが次の項目を選択することで、特定のレーンまたはプリセットを詳細に解析できます。

• 規格（PCIe Gen 3またはGen 4）
• テストするレーン
• テストするプリセット

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